01スタートアップエコシステム

北欧バルト地域には、豊富な起業家と潤沢なスタートアップ投資により成熟したスタートアップエコシステムが存在します。

北欧バルト、特にアイスランドやエストニアといった国では人口当たりスタートアップ数が世界トップレベル。また人口当たりVC投資額もスウェーデンを筆頭に欧州トップレベルであり、両者が好循環を生んだことで、北欧バルトはシリコンバレー以外では世界最多の一人当たりユニコーン企業輩出数を擁する世界で最も革新的なスタートアップハブの1つに成長しました。

02政府・社会のデジタル変革

昨今日本でも話題になってきたデジタル政府ですが、北欧バルトでは20年以上も前から変革への取り組みが行われています。

日本政府と電子政府推進の基盤となる主要技術の共同研究を行っているエストニアの電子政府に加え、スウェーデンのキャッシュレス社会やフィンランドのMaaSへの取り組みなど、北欧バルトでは世界でも先進的な試みが実装されています。

03持続的発展への強い意識

北欧バルトの人々は、幼いころから自然と慣れ親しむ文化により、持続的な発展へ強い意識を持つ国民性を有しています。

そんな北欧バルトでは、国民一人一人がSDGs達成等への取り組みを行っているほか、スタートアップでもサステナビリティが起業の典型的なテーマになりつつあります。また投資においても金銭的価値だけでなく社会的価値も重視した投資手法であるインパクト投資が注目されており、ビジネスをするうえで持続的発展は欠かせない要素となっています。

04人材の有効的な活用

北欧バルトでは「時間価値最大化」を重視した柔軟なワーキングスタイルを制度化し、限られた人材を最大限に有効活用する取り組みが長年行われてきました。

特に女性登用に関しては、フィンランドの34歳女性首相に象徴されるように北欧バルト各国で積極的な制度的後押しが行われ、ライフイベントに関わらず女性の管理職登用や政治参加ができる社会が実現しています。

加えて、柔軟なワーキングスタイルは生涯学習や社会人の起業機会も促進しています。